

アスタキサンチンはカロテノイドの一種であり、赤色~橙色を呈する赤色色素で、主に海産物に多く含まれており、サケやイクラ、タイ、キンキ、エビ、力二などの赤い色の元になっています。
海産物に含まれるアスタキサンチンは、藻類のヘマトコッカスが産生するものを食物連鎖で下位から上位へと連鎖し、蓄積されていったものです。
魚介類の卵巣にはアスタキサンチンが普遍的に含まれている。
淡水魚の皮にはルティンが、また海水魚にはツナキサンチンが多く含まれている。しかしいずれの魚の6~7割の卵巣にもアスタキサンチンが含まれているが、魚はアスタキサンチンを産生することはできないため、食物連鎖で体内に捌又され、蓄積されると考えられる。
しかし、ある種のエビは、餌として直接アスタキサンチンを摂取することで利益を得ている一方で、少量ではあるが、非常に近い食品カロテノイドをアスタキサンチンに変換することができた。
スケトウダラのタラコは、サイズが小さいほど色が濃く、大きくなるに従い色が薄くなる。これは卵巣1個あたりのアスタキサンチンの量は変わらないためであるが、140gを超えるとアスタキサンチンの量が減ってくる。小さい時は、エステル体とフリー体の両方が存在している0報告によれば、天然のマダイの卵はピンク色をしているが、養殖魚の卵は真っ白であり40%は産卵時に死んでしまう。また生きていてもその後、様々な奇形を生じる。
こうした病気の予防のため、餌にカロテノイドを混入すると改善が見られる。
餌100g中にV-E(α-トコフェロール)150mgを入れたものと、アスタキサンチン2mgを入れたものを比較すると、後者の方が正常な稚魚になる確率が高かった。
また、コントロールの餌を投与したものは卵の油球の位置が異常であったり、数が二つになったりするが、アスタキサンチンを混ぜた餌の場合、油球に異常は見られなかった。
アスタキサンチンは、また多くの鳥類の羽や体色中にも見つかっている。哺乳類もまた、アスタキサンチンを合成することはできない。ある種の微生物はアスタキサンチンに富んでいる。
偏在する藻類、「ヘマトコツカス・プルビアリス」は自然では最も高いレベルでアスタキサンチンを蓄積する組織を持っていると信じられている。
アスタキサンチンの機能は、紫外線による光酸化や住処としている池の水の蒸発といったから悪い方向への環境の変化から、藻類を防御するのに働いている。
ヘマトコツカス藻は、乾燥バイオマス1kg当り、10~30gのアスタキサンチンを蓄積することができる。このレベルは、サーモン・フィレーの1,000~3,000倍の高さである。ある種の緊張状態の下では、乾燥バイオマス1kg当りで70~80gを蓄積する場合もある。


アスタキサンチンの糖尿病の進展と合併症に対する効果について、ラットを用いた実験を行いました。 糖尿病モデルのdb/dbマウスをコントロール群とアスタキサンチン摂取群とに分け、6週零から18週零まで啓示的に血糖、尿中アルブミン排泄量、尿中80hdG、ipGTTを測定し、さらに18週零時に膵臓および腎臓の組織学的検討を行った結果、 アスタキサンチン投与によりマウスの糖尿病の進展が抑制され、それに伴い腎障害の進展も軽減されました。
これは、マスタキサンチンの抗酸化作用によって糖毒性による膠臓β細胞障害が抑制されたためと推定される作用です。 (富士化学工業と京都府立医大の吉川敏一教授らのグループによる研究)
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